サハロフの日記

哲学したいPの日記。

「十二大戦」感想

2017年秋アニメ「十二大戦」の感想です。

※ネタバレあり

干支の名を冠する戦士たちが雌雄を決する、十二年に一度の戦い。

戦士たちの生き残りを賭けた、いわゆるバトルロイヤルものです。

西尾維新さんの小説が原作となっている今作ですが、まさに筆者らしい、魅力と言葉遊びに満ち満ちた作品となっています。

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まずもって、各回のサブタイトルには、干支の動物の名前が入っています。

(※十二話だけは異なります)

 このサブタイトルが曲者といいますか、面白さを助長しています。

 

一話で「亥」の戦士が脱落して、サブタイトルには「猪」がありました。

そして、二話のサブタイトルは「鶏鳴狗盗」でした。

「鶏」と「狗」はすなわち「酉」と「戌」です。

ここまで見て、察した人もいるのではないでしょうか。

そう、干支で最後の「亥」の戦士から順番に、「戌」、「酉」、「申」と死んでいくのではないかと。

 

・・・実際に、そうなのです。

例外はありますが、死ぬ順番は十二支の後ろから順々です。

私の場合、三話まで見た時点で、キャラの死ぬ順番を察しました。

しかし、「キャラの死ぬ順番」が分かっていても、「展開が読めて白ける」ことにはつながらないのです。

むしろ、作中で強いとされているキャラ(例えば「申」の戦士)が、どうして脱落してしまうのか、その過程を知りたくなりました。

 

最終話を見終えた今、考えてみると、視聴者(読者)が、戦士の脱落する順番を察しやすいというのは、魅力的な引きにつながるのでしょう。

次に誰が脱落するのか」と予想させる面白さを切り捨てて、代わりに「この戦士はどのように脱落するのか」を重視して描くことで、作品としての魅せ方を一貫させているように感じました。

脱落自体はあっさりしたものでも、内面の描写や過去の回想が多いので、キャラの魅力を感じることができます。

それが、筆者である西尾維新さんの力というべきなのでしょう。

 

キャラクターの魅力、展開の妙。

大戦が進むうちに、戦士たちは一人また一人と脱落していきます。

最後に生き残るのは、最強とされた「丑」の戦士ではなく、むしろ最初は全く目立たない存在だった「子」の戦士です。

何故、彼が生き残ることができたのか?

アニメの最終盤で明かされるその秘密は、個人的には面白いものでした。

ぜひ、続編の「十二大戦十二大戦」も見たいものです。

 

ちなみにいちばん好きなのは「丑」の戦士です。